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地獄極楽絵図ご開帳-照円寺

2017.09.10

 

金沢市照円寺に所蔵する「地獄極楽絵図」のご開帳イベントデザイン。照円寺には八種の地獄と六道を含めた計16枚の絵が収蔵されておリ年に2回開帳されています。美術品としての価値も高く、古来道徳教育の石杖として江戸時代から伝わる絵解きを交え、地域とともに歴史的なブランドアップを図る予定です。

 

 

●「照円寺の地獄極楽絵図」について
照円寺の「地獄極楽絵図」は、江戸時代の後期にはその存在が確認されており、毎年春の「お彼岸」に公開されてきました。この「地獄極楽絵図」は平安時代中期の名僧「源信和尚(942-1017年)」の書かれた「往生要集」に基づいて描かれたものです。
 「往生要集」とは、上中下三巻からなり、三毒の煩悩「貪(とん)=必要以上にむさぼり求める心・瞋(しん)=自己中心的な怒りの心・痴(ち)=真理を知らないまま思い込む心」にさいなまれ道を失った人々に生きる道を説いた書で、我が国の浄土教の先駆けとして、法然上人(浄土宗)、親鸞聖人(浄土真宗)に受け継がれ現在に至っております。
 昨今、テレビからは毎日のように殺伐とした事件のニュースが流れています。三毒の煩悩は平安の世も平成の世も時代に関わらず、人間を苦しめています。その煩悩に流された先に何が待っているのか? 流されずに済む方法は? そんなヒントが「地獄極楽絵図」には多く隠されて描かれています。
 このような時代だからこそ、自分の人生を振り返る時間を、自分のこれからの人生を考える時間をつくる場にしていただければ幸いです。秋彼岸のご開帳は初めての試み(絵の傷みが年々深刻化)で、3日間という限られた期間ではありますが、多くの皆様にご覧いただけますことを心より願っております。
照円寺十九世 島田 敬雄

●照円寺の歴史
西暦一四四九年(宝徳元年)源権之頭(みなもとのごんのかみ)が蓮如上人から「順誓」(じゅんせい)の名を受けたことから始まります。一六四九年(慶安元年)第三代加賀藩主前田利常公より現在の地を寄進され、移転するとともに別院守護と触頭(江戸時代潘や寺社奉行の下で地域の寺院の統率を行う役職)を命じられ今日に至ります。 

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